- 不動産マメ知識
- 最終更新日:2018/05/05
賃貸の契約期間が2年の理由とは?

賃貸マンションを借りるときは、大家さんと賃貸借契約を交わしますが、このとき、契約期間が「2年」となっているケースが多いかと思います。
では、なぜ、賃貸の契約期間は、2年が多いのでしょうか?
1年や3年、5年、10年でも良いような気がしますが、何か特別な理由でもあるのでしょうか?
賃貸の契約期間が2年の理由
先に結論をいうと、この”2年”という期間は、法令や規約で定められている訳ではありません。
日本古くからの慣習により、このような契約期間になっているようです。
そのため、契約期間は2年が絶対というわけではなく、中には契約期間が”2年以外”の賃貸マンションも存在します。
ただし、「1年未満の賃貸借契約を結んだ場合は、期間の定めのない契約とみなされる」と借地借家法第二十九条で定められています。
(建物賃貸借の期間)
第二十九条 期間を一年未満とする建物の賃貸借は、期間の定めがない建物の賃貸借とみなす。2 民法第六百四条 の規定は、建物の賃貸借については、適用しない。
出典:借地借家法第二十九条
※一般的な賃貸借契約である「普通借家契約」の場合
つまり、契約期間を3ヶ月や6ヶ月など”1年未満”にすると、「期間の定めのない契約」=「更新がない契約」となっていまいます。
契約の更新がなければ、更新料(地域や物件によって有無が異なります。)という名目でお金を徴収できなくなったり、賃料の値上げ交渉をする機会も少なくなります。
したがって、1年未満の契約はよっぽど特殊な事情がない限りは、結びません。
契約期間が2年になった理由は、はっきり分かりませんが、
- 1年未満の契約は、法的に厳しい
- 契約期間が3年、5年になれば、その間に引っ越しする可能性が高くなる(更新期間を設けている意味がなくなる)
- 2年経過すれば周辺環境が大きく変わっている可能性がある(家賃の見直しなどの必要が生じる)
などの理由から、短すぎず、長すぎない”2年”でいったん契約に区切りをつけるようになったのではないでしょうか?

フクマネ不動産 編集部

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