• 2017-3-25

【2017年】地価公示発表「商業地」上昇率で大阪府が全国トップ、地点別でも1~5位を独占

3月22日、国土交通省は、毎年1月1日時点の土地価格を調べた「地価公示」を発表しました。

調査結果によると、大阪府の商業地上昇率は5.0%と2016年に続き、全国の都道府県で1位となりました。

地点別でも大阪府が1~5位以内を独占。

全国トップの大阪ミナミにある大阪市中央区道頓堀1丁目「づぼらや」では、上昇率41.3%と驚異的な値上がりとなっています。

都道府県別の商業地上昇率ランキング

2017年度、都道府県別の商業地上昇率TOP10です。

1位は大阪府となっています。

  都道府県 上昇率
1 大阪府 5.0%
2 宮城県 4.7%
3 東京都 4.7%
4 京都府 4.5%
5 沖縄県 3.2%
6 福岡県 2.7%
7 愛知県 2.4%
8 神奈川県 1.6%
9 北海道 1.5%
10 広島県 1.5%

参考:国土交通省

大阪府の地価公示(商業地)が上昇した大きな要因は、中国・韓国、東南アジア諸国を中心とした訪日外国人旅行(インバウンド)の増加です。

それにより、客室稼働率が全国1位の84.1%(平成28年12月・観光庁調査)と全国平均57.0%と比較して、極めて高い数値となり、ホテル需要の増加と建築ラッシュが起こりました。

次は、ここ1年間で大阪市内に開業・開業予定の大型ホテル(一部)です。

  • SARASA HOTEL 日本橋(浪速区日本橋)
  • THE BRIDGE HOTEL(中央区西心斎橋)
  • ラジェントホテル大阪ベイ(此花区桜島)
  • (仮称)イルクルーズ本町新築工事(中央区久太郎町)
  • アパホテル〈なんば駅東〉(中央区難波千日前)
  • FP HOTELS Shin-Imamiya(西成区萩之茶屋)
  • カンデオホテルズ東心斎橋(中央区東心斎橋)
  • ホテル京阪淀屋橋(中央区北浜)
  • ヴィアイン梅田(北区小松原町)
  • ヴィアイン天王寺(阿倍野区旭町)
  • アパホテル〈御堂筋本町駅前〉(中央区瓦町)
  • R&Bホテル新大阪北口(淀川区宮原)

大阪を代表する繁華街ミナミ(難波・心斎橋)がある大阪市中央区を中心に多数のホテルが建設されているのが分かります。

また、ホテルに加えて、訪日外国人客の旺盛な需要から、「飲食店」や「ドラッグストア」の出店なども相次ぎました。

その結果、ここ10年で最も高い上昇率を記録しています。

地点別の商業地上昇率ランキング

2017年度、地点別の商業地地価上昇率TOP10です。

1~5位を大阪府が独占しました。

  都道府県 地点 上昇率
1 大阪府 道頓堀1丁目37番外
『大阪市中央区道頓堀1-6-10』
(づぼらや)
41.3%
2 大阪府 宗右衛門町46番1外
『大阪市中央区宗右衛門町7-2』
(CROESUS心斎橋)
35.1%
3 大阪府 小松原町18番3
『大阪市北区小松原町4-5』
(珍竹林)
34.8%
4 大阪府 大阪市中央区心斎橋筋2丁目39番1 33.0%
5 大阪府 茶屋町20番17
『大阪市北区茶屋町12-6』
(エスパシオン梅田ビル)
30.6%
6 京都府 東山区四条通大和大路東入祇園町北側277番
(豊田愛山堂)
29.2%
7 愛知県 名駅2丁目3603番
『名古屋市中村区名駅2-36-10』
(松岡第二ビル)
29.0%
8 東京都 銀座6丁目4番13外
『中央区銀座6-8-3』
(銀座尾張町TOWER)
29.0%
9 東京都 銀座2丁目2番19外
『中央区銀座2-6-7』
(明治屋銀座ビル)
28.9%
10 東京都 銀座7丁目1番2外
『中央区銀座7-9-19』
(ZARA)
27.1%

参考:国土交通省

地価(商業地)上昇率1~3位の周辺状況については、次のとおりです。

1位、「づぼらや」周辺

今回、全国の地価(商業地)上昇率41.3%で1位になった「づぼらや 道頓堀店(大阪市中央区道頓堀1-6-10)」周辺は、古くから、「くいだおれの街」として知られる大阪なんばエリアを代表する観光地です。

巨大なカニやタコ、ふぐ、寿司、くいだおれ太郎など、奇抜で派手な看板やマスコットが数多くあり、大阪らしい風景が盛り沢山あります。

メディアでもよく映され、大阪を紹介する観光ガイドブックにも必ずと言っていいほど登場。日本人、外国人問わず、連日多くの観光客でにぎわっています。

2位、「CROESUS心斎橋」周辺

同上昇率35.1%で2位の「CROESUS心斎橋(大阪市中央区宗右衛門町7-2)」周辺は、先ほどの「づぼらや」から道頓堀川を挟んで向かいにある大阪なんばの中心エリアです。

CROESUS心斎橋には、関西初出店の「H&M」が入居。近隣には、戎橋(えびすばし)や心斎橋筋商店街の入口があり、グリコの看板も見えます。

3位、「珍竹林」の周辺

同上昇率34.8%で3位の「珍竹林(大阪市北区小松原町4-5)」は、大阪を代表する繁華街キタ(梅田)の阪急東通商店街に位置します。

大阪キタエリアでは、

  • JR大阪駅の大幅改修
  • グランフロント大阪の開業
  • 阪急百貨店うめだ本店の建替工事

など近年大規模な再開発が続いています。

今後もJR大阪駅北側の「うめきた」2期区域の開発、阪神百貨店梅田本店の建替えなどが計画され、地価を押し上げる要因となっています。

最後に

訪日外国人観光客による消費「インバウンド効果」により、都市部を中心に商業地の地価が上昇しました。

日本政府は訪日外国人観光客を現在の2,403万人(2016年)から東京オリンピックが始まる2020年に4,000万人、2030年に6,000万人へと増やす目標を掲げています。

この目標が達成されるようであれば、人口減少時代であっても、さらなる地価の上昇が見込まれます。

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