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分譲賃貸マンションを借りるメリットとデメリット

分譲賃貸マンションを借りるメリットとデメリット

分譲賃貸マンションと聞くと、なんとなく「高級な住まい」というイメージがありますが、実際のところどうなのでしょうか?

この記事では、分譲賃貸マンションについて探っていきたいと思います。

分譲賃貸マンションとは

分譲賃貸マンションとは、「分譲マンション」+「賃貸」の物件を言います。

分譲マンションとは、一棟のマンションを区分けして、”一室ごと(2000万円~)”に販売しているマンションのこと。

「マンションを購入した」というと大抵が”分譲マンション”を意味します。

つまり、分譲賃貸マンションとは、分譲マンションを購入したオーナーが「賃貸」として貸し出しているマンションです。

そのため、同じマンションであっても、部屋ごとに大家さんや条件(家賃、敷金、礼金など)が違ってきます。

分譲賃貸マンションのメリットとデメリット

では、分譲賃貸マンションのメリットとデメリットは、何でしょうか?

詳しく見ていきましょう。

メリット

一番の大きなメリットは、建物のグレードが高い場合が多いことです。

分譲賃貸マンションは、基本的に「長い間快適に住んでもらうこと」「一般客に売却すること」を前提として設計されています。

そのため、住民が2~3年で入れ替わる「賃貸マンション」と比べると、

  • 共有部分が高級(エントランスロビー、エレベーター、廊下など)
  • 設備が充実している(システムキッチン、床暖房、追い焚き機能、浴室乾燥など)
  • 防音性・耐震性・防犯性に優れている(構造がしっかりしている)
  • 共有施設がある(来客用の宿泊施設、キッズルーム、パーティールームなど)
  • 管理人がしっかり常駐している

など、様々な面で優れているケースが多くなっています。

また、駅前・駅直結などの“好立地”にあることも多く、通勤時間を短縮することで生活にゆとりを持たせることができます。

あとは、普通、分譲マンションを購入すると、「固定資産税」を支払わなければいけませんが、あくまでも「賃貸」なので固定資産税はかかりません。

デメリット

デメリットとしては、

  • 物件数が非常に少ない
  • 家賃が高い
  • 入居審査が厳しい

ケースが多いことです。

そもそも、分譲マンションは、一生の住まいとして購入する方が大半です。

分譲マンションを「賃貸」として他人に貸し出す理由も”オーナー都合”によるところが多くなります。

例えば、

  • 海外転勤が決まった
  • 両親と同居することになった
  • 離婚により住居を変えることになった

などです。

中には、初めから「貸す目的(投資用)」で購入するオーナーもいますが、それでも、賃貸マンションと比べると、非常に少ない流通量です。

最近は、「少ない元手で気軽に始めらる」「相続税対策」「老後への不安」などから、ワンルームマンション投資が過熱しており、単身者用の分譲賃貸マンションが増えつつあります。

弊社の店舗がある浪速区では、新築・築浅ワンルームマンションの3~4割程度が”分譲賃貸マンション”となっています。

分譲賃貸マンションは「おとり広告」に使われる

さまざまなメリットがある「分譲賃貸マンション」ですが、残念ながら「おとり広告」として使われるケースをよく見かけます。

おとり広告とは、実在しない「架空の物件」を客寄せのために広告として打ち出すことです。

よくあるパターンは、

  1. 実在しない「分譲賃貸マンション」をネットに掲載
  2. 来店時に「実は、定期借家ですよ」と言ってから、定期借家のデメリットを説明
  3. 不動産業者にとって、都合のいい「物件」を誘導する

という手口。

定期借家とは?おとり物件に注意

2017.04.08

そのため、中には、「分譲賃貸マンションって、定期借家なんでしょ?」と勘違いされる方もいらっしゃいます。

実際には、分譲賃貸マンションで「定期借家」は、極まれです。

分譲賃貸マンションを逃さないためにも、部屋探しをする際は、信頼できる不動産屋さんを見つけて相談しましょう。

最後に

分譲賃貸マンションは、本当なら”ウン千万円”する部屋を”たった月々十数万円”で住むことができる嬉しい仕組みです。

家賃は普通の賃貸マンションより高くなりますが、部屋の質はワンランクアップするケースが多く、人気も高くなっています。

中には、部屋探しの条件として「分譲賃貸マンション」をあげる方もおり、「空室ができても、すぐに埋まってしまう」ケースが多いです。

もし、部屋探しをしている中で「分譲賃貸マンション」を見つけたのなら、一度検討してみてはいかがでしょうか?