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スーモに「おとり物件」はあるのか?大阪の不動産屋が教える

不動産マメ知識#SUUMO#おとり広告

最終更新日:2018.05.13

スーモに「おとり物件」はあるのか?大阪の不動産屋が教える

部屋探しをするとき、どうしていますか?

スモスモ スモスモ スモスモス~モ♪というテレビCMソングでお馴染み。

大手不動産情報サイト『SUUMO(スーモ)』を利用してる方は多いのではないでしょうか?

ここで気になるのが、スーモにも不動産業界で問題になっているおとり物件が存在するのかどうかです。

おとり物件とは

おとり物件とは、実在しない「架空の物件」を客寄せのために「広告」として打ち出すことをいいます。

詳しくは、『【不動産】おとり広告とは?好条件すぎる賃貸物件に注意』をご覧ください。

スーモに「おとり物件」はあるのか?

先に結論を言うと、スーモでも「おとり物件」は存在します。

ただ、不動産情報サイトの中では、おとり物件の割合は低く、信頼性は高いといえます。

おとり物件が存在する理由

ここで誤解してほしくないのは、”スーモが意図的に「おとり物件」を掲載している訳ではない”ということです。

これは、仕組み上、仕方のない部分があるので解説します。

まず、よく勘違いする方が多いですが、

スーモ = 不動産屋

ではありません。

賃貸マンション・アパートの”仲介会社”でもなければ、”オーナー”や”管理会社”でもありません。

スーモは、不動産屋から提供された物件情報を見やすく掲載している「情報サイト」です。

次は、スーモと不動産屋の関係を図にしたものです。

不動産業界のポータルサイト仕組み

全国各地にある不動産会社が「スーモ」の管理画面から物件情報を掲載(更新)し、それを私たちが閲覧しているわけです。

物件情報の下部にある「取り扱い店舗」が実際に賃貸物件を掲載している不動産屋になります。

SUUMOの取り扱い店舗

まとめると、

  • スーモは、不動産屋ではない(店舗も存在しない)
  • スーモに物件情報を掲載しているのは、スーモに加盟している全国1万以上の不動産屋
  • おとり物件を掲載するのは、その中にある一部の悪い不動産屋

となります。

スーモがおとり物件を掲載しているわけではないのです。

スーモの「おとり物件」対策

スーモも「おとり物件」を放置しているわけではなく、不動産情報サイトとしての信頼性を保つために様々な対策を講じています。

おとり物件の情報共有(2012年~)

2012年(平成24年)3月、不動産公正取引協議会は、主要な不動産情報サイトの運営会社をメンバーとする「ポータルサイト広告適正化部会」を設置。

違反物件の情報共有および削除する等の対策を講じました。

ポータルサイト広告適正化部会のメンバーは、次の大手5社です。

  • スーモ(株式会社リクルート住まいカンパニー)
  • ホームズ(株式会社LIFULL)
  • アットホーム(アットホーム株式会社)
  • ネットでCHINTAI(株式会社CHINTAI)
  • マイナビ(株式会社マイナビ)

物件掲載を1ヶ月以上停止(2017年~)

2017年(平成29年)1月からは、新聞報道やテレビニュースなどで不動産業界の「おとり物件」が社会問題として取り上げられたことで、さらに厳しい措置がとられるようになりました。

その内容とは、おとり物件を掲載した不動産屋(不動産の表示に関する公正競争規約に違反し、厳重警告および違約金課徴となった場合)に対して、主要な不動産情報サイト

  • スーモ
  • ホームズ
  • アットホーム
  • ネットでCHINTAI
  • マイナビ

への物件掲載を”1ヶ月以上”停止するというもの。

スマートフォンやパソコンがこれだけ普及している現代。

部屋探しをする方も、直接不動産屋に足を運ぶより、「まずは、ネットで気になる物件を見つけて」という方が多く、ほとんどの不動産屋は不動産情報サイトからの集客がメインとなっています。

そのため、全物件の掲載が1ヶ月以上停止されることは、不動産屋にとってかなり大きなダメージです。

特におとり物件を掲載するような不動産屋は、

  • 自社ホームページ
  • 店頭チラシ
  • 折込チラシ
  • 紹介・リピート

などの集客が上手くいっておらず、生き残るためにやむを得ず「おとり物件」に手を染めている側面があります。

そのため、今までそのような商売をしていた不動産屋にとっては、死活問題となる厳しい措置といえます。

最後に

不動産業界で問題となっている「おとり物件」

おとり物件は、お客様を騙して集客をする不動産屋都合の許されない行為です。

元からない物件を問い合わせるのは時間のムダですし、そのような悪徳不動産屋は、「礼金や初期費用を上乗せする」などの不動産屋と消費者の情報格差につけこんだ条件を提示する傾向があります。

2016年、主要な不動産情報サイトで確認しただけでも、おとり物件数は、2812件。

その数は、「氷山の一角」と言われています。

もちろん、スーモも対応を大幅に強化していますが、「おとり物件かどうか」の証明が難しく、追いついていないのが現状。

「テレビCMでもよく見るから、安心」と過信するのではなく、

悪徳不動産屋に騙されない!おとり広告の見分け方

などを参考にして、悪い不動産屋に引っかからないよう自衛しましょう。

弊社では、大阪限定にはなりますが、他社掲載物件も含め、「おとり広告かどうか」無料でお調べしています。

この記事を読んで「これってひょっとして、おとり広告?」と思ったら、お気軽にご相談ください。

株式会社大坂不動産事務所
TEL:06-6630-3300(営業時間:10:00~20:00)

弊社運営の賃貸情報サイトは、マメな更新で”おとり広告ゼロ”を心がけています。

なんば周辺で部屋探しをしているなら、是非、こちらからの不動産情報サイトをご活用ください。